About

2000年頃からデザインの仕事のかたわら、しなもん｜Cinnamon 名義で、マウスを使って描くイラストレーターとして活動していました。仕事やグループ展などで発表されたものを除いて、当時の作品の多くはその後も衆目に触れることはなくハードディスクの階層の奥底に埋もれたままでした。

それらの作品を20年後の作者自身が現在の視点でセレクトし、リトルプレス〜グッズ販売、展示など、新しい形で展開していくプロジェクトを、しなもんレトロスペクティブ（Cinnamon Retrospective）と名付けました。

第一弾として、詩集『のはらうた』（詩／くどうなおこと のはらみんな）の世界をカラフルに描いた絵を、作者の工藤直子さんと版元の童話屋の許諾を得て、詩画集『ぼくは　ぼく』として2021年に自費出版しました。2022年には念願の初個展「ぼくは　ぼく」を東京・西荻窪のムッチーズカフェで開催し、多くのお客さまにご来場いただきました。

2023年8月から始めている、毎月第一日曜日に一日だけ開催する一日展「ひととき」（仙川・POSTO）のほか、各地を巡回する『のはらうた』の作品展の開催もこれから行っていきます。過去の作品をアーカイブしていく過程の中で、新しい作品の姿も少しずつ表していけたら、と考えています。

先の見えない世の中で希望を失わずにやってこれたのは、このプロジェクトと『のはらうた』のおかげです。20年前に描いた自分の絵とそこに添えられた『のはらうた』の言葉が、活動にあたって自信を失いがちな心をいつも優しく照らしてくれました。この詩画集や作品が、みなさんにとってのそんな存在になればうれしいです。

新しい動きは、随時このサイトでお知らせしていきます。

2020年12月／2023年9月

しなもん｜Cinnamon［下山ワタル］

During the 2000s, I was drawing illustration works with the mouse in Adobe Illustrator under the name “Cinnamon”. Except for commercial works and group exhibitions, many of them at that time remained undisclosed and buried deep in the hard disk hierarchy.

Cinnamon Retrospective is a project that I select those unknown works 10 or 20 years later, and some will be modified from the current point of view.

As a first step, I published a small collection of works inspired by the poetry collection "Noharauta" by Naoko Kudo, with the permission of the author and the publisher.

The book is available at the exhibition or some online/offline stores, and merch and giclee prints too.